お得に快適生活!お風呂をリフォームする際のポイントと相場を徹底解説
家の空間の中でキッチンやトイレと並びほぼ毎日使うことになるのがお風呂。それ故にメンテナンスを心がけていても経年が進むにつれダメージや汚れなどが蓄積し、水回りということもあって、素人ではなかなか簡単にそれらの問題を払拭できない空間でもあります。
子育てがひと段落ついた、快適な余生を過ごしたい、そんな人生のターニングポイントで検討されているお風呂のリフォームについて今回は費用の相場や気になる注意点などを徹底解説いたします。
1.お風呂リフォームの費用相場と期間について
お風呂のリフォームの相場を把握する上で、まず大きく今お使いのお風呂のタイプを見ていきます。
ユニットバス
ユニットバスタイプは浴槽や壁などが全て一体化しているタイプの浴室になります。
在来浴室
昔ながらの浴室タイプで、浴槽と床が別に設置されているタイプになります。
上記の2タイプのいずれかから、リフォームを検討する場合、以下の2パターンが検討対象となります。
1.ユニットバス or 在来浴室 → ユニットバスへのリフォーム
ユニットバスは防水性、断熱性、保温性に優れている浴室タイプです。
ユニットバスへの交換工事費用のおおよその目安は
費用:80万円〜120万円程度(ハイグレードはプラス30万円)
工期:3〜5日(在来浴室からの場合は4日〜10日)
となっています。在来浴室からのリフォームについては上記に加えて30万円程度が目安になります。これはユニットバスの交換工賃のみになり、浴室の拡張工事や、高性能の機能拡張を行う場合は、追加の費用&工期が必要になります。
2.在来浴室 → 在来浴室
在来浴室は昔ながらの浴室で、窓やシャワーの取り付け位置などが家ごとに異なるデザインで設計されているタイプの浴室です。ユニットバスに比べ個人の好みを反映しやすく、特にデザインにこだわりたい方はこちらがオススメです。
在来浴室のリフォーム工賃の目安は
費用:50万円〜200万円程度
工期:数日〜1ヶ月程度
となっています。在来から在来の方が、相場幅がある理由は、オーダーメイドならではといったところでしょうか。浴槽はそのままで、床や壁だけといったポイントでリフォームすることができる点がユニットバスとの大きな違いになります。
2.お風呂リフォーム事例紹介:予算別で検討
さらに詳しく予算別にどのようなリフォームが可能なのか事例を挙げながらご紹介いたします。
50万円〜100万円の浴室リフォーム(商品 + 材料 + 工賃 + 諸経費)
この予算であれば、従来型から従来型への部分的なリフォームとユニットバスからユニットバスへのリフォームが可能になります。
部分的なリフォームの例
手すりの設置
ドアの交換
給湯器の交換
ユニットバスのリフォーム(戸建て)
TOTO サザナシリーズ
LIXIL リデアシリーズ
Panasonic オフローラ
など
ユニットバスのリフォーム(マンション)
TOTO ・・・WS / WT / WBシリーズ
LIXIL ・・・BWシリーズ / リノビオフィット
Panasonic ・・・UK / MR シリーズ
など
100万円〜150万円の浴室リフォーム
この程度の予算があれば、上記よりもハイグレードな製品を使ったリフォームが可能です。
また浴室と合わせて洗面所の内装工事もできる場合があります。
ハイグレードのユニットバスへリフォーム
LIXIL ・・・リデアシリーズ / スパージュBXタイプ
Panasonic ・・・ビバス / Lクラスバスルーム
浴室 + α のリフォーム
洗面所のフローリング
給湯器
防寒対策の強化
など
各社ハイグレードのバスルームには高い機能性と、大理石やヒノキ素材といった高級リゾートホテルのバスルームのような美しい見た目が魅力的です。とにかくお風呂が好き、お風呂時間を第一に考えていらっしゃるような方にオススメです。
3.浴室リフォーム費用に影響する要因と機能の選択
上記でご説明したように、費用面のメインは各社製品になります。ここでは詳しく説明していませんが、各シリーズ、各メーカーによってさまざまなデザイン、機能を持つものがあります。そういったものを含め大まかに下記のような要素によって費用は変動します。
1.ユニットバスの種類
湯冷めしにくいサーモ機能つき浴槽や、カビを抑える効果もあるプラズマクラスター付きの浴室暖房機など、グレードが高くなればなるほど高機能になり、価格も準拠します。
また、浴槽のサイズも大きいほど高価になります。
2.戸建て or マンション
マンションか戸建てかによって、リフォーム工事の難易度や制約が異なり、それによって費用も変動します。またマンションでは共用部の影響や組合の取り決めなど、他の住民への配慮といった懸案事項もあります。
3.在来浴室 or ユニットバス
在来浴室からユニットバスへ変更する場合は、配管や壁面などの改修工事が必要になることがあり、ユニットバスからユニットバスへの工事よりも価格が高くなる傾向にあります。
4.補修工事など
事前の査定では分からない部分、ガス・水道などの配管、水漏れ等、実際に工事を始めてから追加補修が必要になることもあります。
上記に加え、世界情勢の影響から資材などの不足による資材価格の高騰など、時勢によって変動することも懸念されます。
4.お風呂リフォームを検討する際のポイント
価格についてご理解いただけた上で、実際にどのようなポイントに気をつけておくと良いのか、リフォームを検討する際のポイントについてご説明します。
1.理想の浴室をイメージする
まずは現在のバスルームの不満点について考えてみましょう。湯を張ってから入浴するまでが寒い。とか出来るだけ具体的にポイントを挙げてみましょう。優先度も合わせて箇条書きにすると良いかもしれません。機能面、誰が利用するのか、安全性、収納性など家族構成やお住いの環境を含めて考えていくと、だんだんリフォームする目的が明確になり理想のバスルームがイメージできると思います。
2.予算の見直し
リフォームを考え始める前にある程度まとまった予算が必要になるのは前述のとおりですが、
実際に何が必要不可欠なもので、何がそうでないのかをイメージできているとさらに細かく予算を設定することができます。
3.実店舗やモデルルームを見るのもあり
上記で過不足なくリフォームのご依頼ができるはずですが、意外な盲点があることも。
リフォーム工事となればそれなりの費用もかかりますし、工事の間は一定の期間人の出入りがあり、不安や懸念材料が多く簡単に決められないこともあるでしょう。
そういう場合は、ショールームなどで実物を確認されるのも良いと思います。
特に操作性や、実際の肌感、使用感などはカタログ等ではわかりにくい部分でもあり、
直に使ってみることで得られる情報が、不安を払拭し、リフォーム工事の確信へと変わることもあるでしょう。
4.オススメは防水&断熱機能
特にリフォーム工事で期待したいポイントとして挙げています。
防水を挙げた理由としては、防水対策、防水工事をしっかりと行うことによって水漏れや防カビ対策へと繋がり、長い間の経年使用にも耐えうるお風呂になってくるからです。
また断熱対策も防水と並んで重要になります。
若い年代の方にはさほど気にならないかもしれませんが、年を重ねるにつれ、だんだんとお風呂の寒さが耐えられなくなってくるものです。また特に冬場に多発する温度差で起こる「ヒートショック」を予防するためにも、暖房機能はしっかりとしたものを選ばれることをお勧めしいたします。
何度もリフォームを重ねない、工事は一度だけで済ませられるように防水・断熱対策はしっかりしておきましょう。
5.おすすめ業者と口コミ情報をチェック
リフォームをすることが決まったら、実際に工事を依頼する業者を選定しなければなりません。近年はDIY系の配信などを見ながら勉強すれば、自分でもできそうと思いがちですが、日曜大工とは違い、お風呂のリフォームには専門的な技術や経験、知識が必要となります。特に水回りの工事は不測の事態になってからでは遅いこともあり、注意してください。
リフォーム工事の施工業者を選ぶ際のポイントとしては、スケジューリングの円滑さや、実際の工事以外でのサービス(事前相談やアフターサービス)などが充実しているかなどが判断基準になります。
まずはネット検索などから始め、近所の業者をいくつかピックアップしてみましょう。
また初めから一業者に決めてしまうよりも、いくつかの業者に相談しどこが良さそうなのかを比較してから決められても良いと思います。
また上記と併せてこれまでの実績や口コミなども判断材料の一つに挙げられます。
6.まとめ:お風呂リフォームの費用相場と注意点
お風呂のリフォーム工事について費用や検討される際のポイント、業者の選びかたなどをご説明してきましたが、お分かりいただけたでしょうか。
特に多くの方が懸念される費用面について、地域差や時期によって多少の変動はあるものの、大まかな必要額やそれらを左右する要因についてご説明致しました。
予算面や注意点をクリアすればOK。という方は良いのですが、その他の読者の方々それぞれに、様々な懸念事項やタイミングなどがあって、まだまだリフォームを決断できない方もいらっしゃると思います。
しかし、多くの方にとって快適な生活を過ごすためにお風呂は欠かせないものです。日々の疲れを癒す為だけの空間は最低限として、リラックスや癒しを得ることで向上するライフスタイルや、ひいては健康、健全な生活や長寿にまで関わってくるといっても過言ではないと思います。
改めて、今後のご自身の未来のために、良い浴室、充実のお風呂環境を実現するため、リフォームをご検討してみてはいかがでしょうか。