始める前に読んでおきたい。お風呂のリフォーム期間についてのアレコレを徹底解説

始める前に読んでおきたい。お風呂のリフォーム期間についてのアレコレを徹底解説

入浴前の寒さが気になる。もっと広々とした浴槽が欲しい。そんな思いから長年使われたお風呂のリフォームに関心を持たれる方も多いことでしょう。善は急げとリフォームをする事にしたけど、その間のお風呂の事を考えていなかった・・・銭湯を探さないと・・・
そんな早とちりは稀な例としても、実際にお風呂が使えない期間を迎えるにあたって一体どんなことを考えておいたほうが良いのか、事前に予習しておいても無駄にならないはずです。
今回はそんな浴室・お風呂のリフォーム期間についてのアレコレを徹底解説したいと思います。

1.お風呂リフォーム期間の基本知識

さてまず真っ先にご紹介したいのは単刀直入に一番気になる「リフォーム期間って何日くらいかかるの?」の答えです。下記の表をご覧ください。

ここをタップして表示Close
現在のお風呂の形式 リフォーム後のお風呂の形式 工事期間
ユニットバス ユニットバス 2〜3日間
在来浴室 ユニットバス 5〜6日間
在来浴室 在来浴室 2週間

注目していただきたいのが、今お使いのお風呂(リフォーム前のお風呂)がどのようなタイプなのかという点です。一番上の欄にある「ユニットバス」はトイレと浴槽が一体となっているタイプの浴室になります。トイレがなくても、浴槽と浴室が一体となっているものもユニットバスに含みます。
二段目の「在来浴室」はユニットバス以外の浴室になります。浴槽が独立してあるものです。
上記の工事期間を目安として、業者の得手不得手、あるいは業者の営業の混雑状況や、時期などによって、多少の誤差が発生することもあります。
次に、お使いのお風呂の状況や立地などの依頼者側の住環境の状況です。
戸建てなのかマンションなのか、戸建てであれば上記の工期を逸脱することは稀ですが、マンションの場合、搬入経路やエレベーターの有無、各経路を使用する際の養生など、日数がプラスされる場合も多くスケジュールの確認が必要になります。
またリフォームの業界の繁忙期は一般的に夏のボーナス後、秋から年末にかけてと年度末になります。それらの期間は職人不足になりやすく工期が超過することも。
他のリフォーム依頼とバッティングしないよう、できるだけ閑散期に依頼をすることが工期を短く終わらせる基本となります。

最後に、在来浴室からユニットバスへリフォームをお考えの場合にも注意が必要です。
このケースでは浴室の基礎工事が必要になり、この工事は季節によって工期が変動します。
湿度の高い夏や、気温が低い冬にはコンクリートの乾燥に時間がかかるためです。

2.お風呂リフォーム期間の節約方法と注意点

期間を踏まえた上で、なんとかしてその工事期間を短くしたい。そんなご要望に対してのアドバイスをご紹介します。

工事の開始時期について

マンションなどの集合住宅では近隣の住民の迷惑にならないよう、管理規定で土日の作業が禁止されています。そのため工事を着手する曜日は週初めの月曜日を選ばれるのが良いでしょう。また戸建ての場合は、業者の休業日をまたいだ作業にならないようにすることで工事期間を短くすることができます。

工事前の下準備

工事を行うのはもちろん依頼を受けた業者ですが、業者も人である以上、勝手や都合といった止むに止まれぬ事情もあります。業者や職人が気持ちよく作業することができれば、当然仕事も捗り期間も短くなります。
それらを考慮する上で、まず考えたいのが「導線の確保」です。業者が浴室まで機材を持って出入りする際にできるだけスムーズに移動できるようにしておかれると良いでしょう。具体的には、

・玄関の履物などを整理しておく
・脱衣室の衣類などを別の部屋に移動させておく
・浴室の洗剤や風呂桶なども移動させる

業者や職人が作業する際に邪魔になりそうなもの、失くす恐れのあるものは事前に移動させ、ある程度のスペースを空けておかれる事をオススメします。

注意点

業者によっては、「1、2日でユニットバス工事OK!」といった極端に短い工事期間を提示てして営業をされているところもあるようですが、そういった場合には注意が必要です。
あまりにも非現実的な期間設定は、必ずどこかに不全な部分があります。
その業者が適正に業務を行っているか、その業者の実績や、事前に十分に工程を一緒に検討することで、本当にその期間で可能なのかを念をおして確認を取られた方が良いでしょう。

3.お風呂リフォーム費用と期間に関するチェックポイント

期間について知識が深まってきたところで、実際のリフォーム費用について見てみましょう。
リフォームの価格は、別の記事にも書きましたのでそちらを参考していただき、今回は簡単にご紹介いたします。

リフォーム工事費用

費用の目安は場合によりますが、最も安い在来浴室から在来浴室の場合で50万円程度で、一般的なハイグレードのユニットバスへの交換で200万程度になります。
ただし費用に関しても、導入する設備費用や人件費以外に、期間と同様様々な条件で価格が変動します。
そのためリフォームをすることに決められた際は最寄りの業者を複数選んだ上で、見積もりを依頼しましょう。多くの場合見積もりに関しては無料で行ってもらえます。
そうして得た見積もり結果は費用欄だけでなく、それに伴う工事の期間も照らし合わせてご自身のご都合にあった業者に依頼される事をオススメします。

リフォーム中の出費

改めて書いてしまいますが、上記に加えてリフォーム工事中はお風呂が使えません。その際は銭湯などを利用することになり、万が一工事が遅れてしまうこともあるため、最寄りの銭湯の候補をいくつか検討する必要があります。
また工事の進捗状況によって工事完了前に浴槽が使える場合もあり、工事の内容を相談し、なるべく早く浴槽部分だけ使えるようにすることが可能な場合もあります。

4.リフォーム前後の工事管理と対処方法

リフォーム工事を依頼する際に見落としがちなポイントとして工事前後の工事管理も挙げなくてはいけません。リフォーム工事自体、例えば内装に関してタイルの柄選びや、浴室機能云々についてはよく考えられてオーダーされると思いますが、工事前後の管理について素人にはよくわからないところも多く、見落としがちなってしまうことも。
工事後の管理、家全体の質に関わるポイントを続けてご解説いたします。

施工管理の重要性
例えば浴室のリフォームだけでなく、ゆくゆくはキッチンやトイレなどの他の水回りのリフォームもとお考えている。その場合、今回の浴室リフォームの工事(特に床下配管などの他の水回りの機能に影響を与える箇所)の工事内容の具合によって、次のリフォームの難易度やひいては料金なども変わってきます。つまり浴室リフォームのオーダーを安価で請け負ってくれる業者よりも、長い目で見れば家全体の水回りの質を損なわないような施工管理ができる業者に依頼した方が無難であることがお分かりいただけると思います。

このような仕上がり以外の部分、工事全体の品質や、工事の進捗、工事に関わる業者との折衝や、実際に現場で働く職人を監督・管理する役目を担うのが「施工管理者」です。
各リフォーム業者には建築施工管理技士や、管工事施工管理技士などといった資格を持ち合わせた従業員が所属し、工事の際に活躍することで工事の品質を保持します。また資格の有無によってはそもそも行えない工事などもあるため、資格所得者がきちんと管理してくれるのかどうかもリフォーム工事を成功させるための重要な要素になってきます。

と言っても、素人にはなかなか判断のつくポイントではないため、以下の部分に注意して選ばれる事をオススメいたします。

品質管理の対処法

・複数の見積もり結果に値段の開きがある時、施工管理費を照らし合わせ、安く見積もっていないかを確認する。施工管理費を安く見積れる理由は、資格を持っていない社員に担当させているからと判断するのが妥当でしょう。工事は無事終えることができたものの、後からキッチンの水が出ない・・・とか、リフォーム後から家の中に湿気がこもるようになったといったトラブルを回避するためにもしっかりとチェックしましょう。

実績から判断する

多くのリフォーム業者は写真や動画などで施工実績をホームページなどに掲載しています。
それらの内容から、床下など手間のかかる部分にも目が及んでいるか、細やかな進捗状況が伝えられているか、使用した材料などが記録として残っているかなど、からも施工管理者の良し悪しが見て取れます。業者にしか分からないような情報を透明性を持って開示している業者であれば信用できると言えるのではないでしょうか。

5.上手なお風呂リフォーム期間の活用法とまとめ

以上がリフォーム工事期間や活用法についてのまとめになります。単に費用が安い、あるいは工期が短いところに依頼するのが必ず得策になるとは限らないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

おそらくご自身にとって初めての浴室リフォームになるケースが多いとは思いますが、何度も無駄に繰り返さない、遺恨や後悔を残さないためにも慎重、安全性にある程度の予算を都合することは妥当なのかもしれませんね。

お風呂のリフォームによって毎日のバスライフが快適になり、ついつい長風呂になってしまったなどという嬉しい声も耳にします。
またお風呂が楽しくなることはそれだけで終わらず、長い目で見れば今後の健康を維持することにもつながるとも言えるのではないでしょうか。
今回の記事を参考に業者さんとしっかり相談し、理想のお風呂リフォームにお役立てください。